2012年2月7日火曜日

キャリーバックの子ども


ある日、飲み物やじゃがいもなど、けっこう重たい買いものをしてきて家に帰ってきたときのこと。

集合住宅では建物の入り口の鍵と、住まいの鍵の両方を開けないと入れません。そしてこのドアが大きくて、重い。開け放しにはできなくて、片手で押さえたまま荷物を入れないと行けないので、一人ではちょっと不便です。
建物の入り口を鍵で開けていると、そばの植え込みから、ひょこっと子どもが出てきました。5,6才くらいの男の子が一人。
かくれんぼでもしてるのかなと思うと、人見知りせずに近づいてきて、「僕、あなたを手伝います」という。
うん?と見ていると、私の買いもの用キャリーバックを中に引き入れてくれた。ここの子どもで中に入るついでだったのかな、と思うと、さっさと出ていこうとする。
後ろ姿にありがとう、と声をかけると、普通に「どういたしまして」と言って去っていった。

手伝うためにひょこっと出てきてくれたらしい。それも、いいことしてるでしょって雰囲気ではなかった。そういうときにはそうするものと思ってたみたい。かわいいなぁ。